料理人とタバコのお話

禁煙・分煙の流れ

近年、飲食業界では急速に分煙化が推進されています。
2020年の東京オリンピックへ向け、国会では公共エリアでの分煙義務化の法制化が進められています。

分煙・禁煙化はさらにスピードアップしていくことは間違いなさそうです。

飲食店の店員のタバコ事情

飲食店のタバコに関する問題は、ゲストスペースのみならず、スタッフ・従業員の喫煙事情も話題となります。

タバコは嗜好品であり、一律に規制されるべきではないという考えもあります。
しかし、非喫煙者からは受動喫煙を受けない権利が問題視されているのです。

特に、飲食業界で働くスタッフは、食事に関連するという理由で、厳しい目を向けられやすいのです。
タバコを吸うシェフが作る料理の味は大丈夫かしら、あるいは、タバコの臭いが付いた手で直接触られた食材は嫌だ、という声があるのは事実です。

タバコを吸うと味覚がおかしくなるのか?

タバコを吸うことにより、味覚がおかしくなるというのは本当なのでしょうか。
味覚が衰えることは、料理のプロにとっては致命的なので気になるところです。

フランスのある病院に所属する医師が行った研究では、喫煙者は苦味を感じる領域で多少の影響が出るそうです。
この研究では、苦味で影響は出ましたが、それ以外の甘味、酸味、塩味では影響は見られませんでした。
この研究結果を、喫煙は問題なしと捉えるか、プロとして致命的だと捉えるかは個人の考えに任せるしかありません。

飲食業界で働く上で気を付けたい3つのポイント

飲食店で働く方でも喫煙者は少なくありません。
しかし、食べ物を扱う仕事なので、客に対しては不快感を与えないように最大限に配慮することが必要です。
根本的な解決策は禁煙をすることですが、無理な場合、喫煙者が気を付けるポイントを3つ挙げて対応策を示します。

①客の前では喫煙しない
店の裏の勝手口付近でタバコ休憩をとるスタッフもいます。
店舗の側でタバコを吸えば、例え客に見えなくとも臭いで、この店のスタッフはタバコを吸っているという事実が伝わり、マイナスイメージを与えます。
換気可能な休憩室、あるいは、店舗から離れた喫煙所でタバコ休憩を取るようにしましょう。

②タバコ臭に極力注意する
タバコを吸わない人は、わずかなタバコの臭いでも敏感に気がつきます。
客と直接会話をするホールスタッフは、必ず私服に着替えて喫煙をしましょう。
また料理担当者は食材を手で扱うので、手の臭いにも気を付けます。
手袋を着用して喫煙するか、入念すぎるほどに手を洗う習慣を付けます。

③口の中にタバコの臭いを残さない
ホールスタッフは接客で不快感を与えないため、料理担当者は舌で感じる味覚を正常に維持するため、口内のタバコ臭を消す必要があります。
そのため、タバコを吸った後は歯磨きを徹底しなければなりません。
自分では気づきませんが、タバコの臭いは口をすすぐだけではほとんど取れません。
手間だと思ってもこうした対策を徹底しましょう。

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