1. >
  2. >
  3. 本屋で立ち読み

本屋で立ち読み

まかないで料理の腕前アピール

勤務先レストランの場合は、私たち下っ端のコックがまかないを作っており、順番に回ってきます。
人数分を手早く作るのは大変な作業なので、できるだけ簡単でお腹がいっぱいになり、味と量の両方で満足してもらえるようなまかない作りを心がけています。

まかないの内容によって、先輩に自分の腕前の上達ぶりをアピールすることもできますので、実は大切なプレゼンテーションの場という側面もあります。
新人だったころは失敗も多かったですし、自分で食べてもおいしくないことがありました。
現在はマズイといわれなくなりましたが、もっと食べた人をうならせるようなまかないを作りたいです。

本屋でリサーチ

まかない作りの腕を高めるために、休みの日などは本屋さんで立ち読みをして知識を増やすようにしています。
本のタイトルに「まかない」とついている料理本は、探せば意外とたくさん出版されていることに驚きました。
店名までご丁寧に書かれているものも多く、自分たちのお店の味を盗まれないかと心配にならないのか、勝手に気にしてしまいました。

まかないは基本的に簡単に作れるものだと思い込んでいましたが、レシピをよく読んでみると、全然簡単ではないものが結構あります。
本屋さんで置かれているような料理本ですから、レストランで修業経験が全くないような主婦や一般的な女子もターゲットに入っているのでしょうが、手軽に作れるレベルではないものも少なくありません。

名高いレストランにある調味料を使用しているために、一般家庭には置いていないような珍しいものが複数使用されているレシピなど、その一品だけのために全部そろえる人は何人くらいいるのだろうかと思ってしまいました。
一流レストランだからこそ、ストックしているような調味料は、どこのご家庭でもあるメジャーな調味料で置き換えられますなどの一言が添えられていたらいいのにと思いました。
それを差し引いてみれば、大変勉強になる内容で、料理のテクニックなどがよく盛り込まれています。

簡単に作れますと書かれていても、普段から手の込んだ料理ばかり作っているプロから見た目線では簡単というだけであって、何工程もあるものもたくさんあります。
しかし、全部やれれば本当においしそうでした。

参考になったところというのは、例えばミートスパゲッティを作るとすると必ずひき肉がつきもですが、ひき肉をフライパンに入れたあと普通ならすぐにほぐしてしまうところをほぐさず、固まりの状態で外側に焼き目をつけることで肉汁を閉じ込め、コンソメスープやトマト、セロリ、ニンジンなどの食材を入れたときに自然にひき肉がほぐれると、肉汁がソースの中に出るのでおいしいということでした。

ひき肉はすぐに手を加えず、しばらくそっとしておくということを今日は覚えました。